水柿その子さん:産経海外ファミリークラブ ジャカルタ駐在員1ジャカルタの邦人社会に「この人あり」。単身飛び込み、苦戦していた旅行代理店を活性化させた。インドネシア語を独学で取得し、その気になれば1日 100円の生活もヘッチャラというパワフルな女性駐在員。土地に惚れ、人に魅入られ、仕事に燃える華の30代の素顔を探った。(インタビュー・小森孝光) 名刺 3000枚 たった1人の復活戦2003/6/10 ![]() ――2000年3月に出張中のシンガポールでジャカルタ赴任を命じられたとのことですが、良く引き受け、ここまで顧客を開拓されましたね。 バリに支店を作る話があり、「そのうちバリに住めるぞ」と喜び勇んでジャカルタに来たわけです。単純に飛びついた。だが着任してびっくり。治安上の理由から一時期、日本人不在になっていた間に顧客名簿など8割以上が使い物になりませんでした。(客からの電話が携帯に。「申し訳ございません。折り返し電話を」と言いながら何回も頭を下げる) 電話も秘書が繋いでくれない。DMを打っても着くかどうか分かりません。 「あなたの産経旅行が帰って来ました」と名刺に刷り込み、ホテル、レストランに3,000枚近くばら撒きました。 ――反応はどうでした。(またここで電話) 問い合わせが来始めたんです。友達作りの感覚ですぐ飛んで行き、顔と名前を覚えてもらいました。今、個人客70%、残りが会社です。現金主義ですから安くサービスできる。呼び寄せ航空券の元祖として25年以上の実績もあります。でもここまで来られたのは、現地スタッフの協力もあってのことです。 ――インドネシア語は多少話せたのですか。 来た時は手振り身振り。スタッフ、テレビ何でも私の先生にしました。半年苦しんでやっと物に。 ――すごい上達ですね。何にでも適応が早いからだ。 この腕を見てください。真っ黒でしょ。故郷の札幌へ帰れば、真っ白になります。私ってカメレオンなんです。日焼けは実はゴルフです。1年前から始め、はまっています。(同行の女性スタッフがスコアは100近いと耳打ち) ――これまでの経歴はさぞ華やかでしょうね。話術といい、度胸といい、営業ウーマンの条件を全て揃えていらっしゃる。 こんなにある(と言いながら両手を広げ、片手で相撲取りのようにチョン、チョンと切る)。一部をかいつまんでお話しましょう。札幌の高校を出て米アラバマの語学校を経て、ロードアイランド造形大学で彫刻を4年学びました。 ――芸術家の夢はどうしたのですか。 デザインを学び、米のアクセサリー会社に職を見つけたんですが、猛烈な競争社会でどうもやりたいことと違う。1年で札幌に帰り英語の先生になりました。それから旅行の添乗員に転身したのですが、海外の添乗は体がきつい。旅の演出も出来るこの会社に入ったわけです。 ――ピンクのスーツが似合いますね。何座ですか。 目立つから、うんと濃いピンクが好き。水のかに座。名前が水柿でしょ。故郷はインドネシア語で「タナアイル」。水の土地の意味です。水泳、水族館鑑賞、湖も大好きです。 ――インドネシアでの楽しみ方を教えてください。 演出されていない自然がここには一杯あります。「早く、安く、おいしく、きれいなところ」なんてありませんよ。何もないところを好きになって欲しい。 ――競争社会の日米を経てやっと安らぎの国を見つけたんですね。 その気になれば1日100円でも10万円の生活も出来る。変幻自在の魅力です。(にっこり笑い、カウンターに戻るともう別の顔になっていた) [P R] [P R] [P R] |
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