シンガポール 2009年6月8日(月曜日)
パナソニック、アジアで環境経営推進[家電]
パナソニック(旧松下電器産業)のアジア太平洋統括会社パナソニック・アジアパシフィックは5日、環境経営活動や環境意識の啓発を推進する「アジア太平洋エコアイディア宣言」をシンガポールで発信した。省エネ商品の普及や環境に配慮した生産活動を促進する。活動の一環として、省エネ商品などを紹介する展示イベントを開催。同商品の販売に力を入れ、売上高比率を現在の2割強から3年後には80%まで高めたい考えだ。

パナソニック・アジアパシフィックの広報担当者はNNAの取材に対し、「アジア太平洋同地域で省エネ商品の販売を拡大し、売上高に占める比率を現在の24%から2012年度には80%にまで高めたい」と話した。省エネ商品で特に人気があるのはエアコンや冷蔵庫、電球などで、来月には省エネ型の新洗濯機を発売する予定だ。
また同戦略の一環として、10年までに東部ベドックにある冷蔵庫用コンプレッサー工場を「エコアイディア」工場に認定する。パナソニックのエコアイディア戦略を具現化するモデル工場で、シンガポールのほか、マレーシアのAV部品工場、タイのホーム・アプライアンス(エアコン、炊飯器など)工場も認定を受ける。シンガポールにはコンプレッサー工場のほか、半導体、プラズマテレビ、AV機器など5つの生産拠点があり、将来的には国内のほかの工場に対する認定も予定している。アジア太平洋にある計48の製造拠点では、09年度に二酸化炭素排出量を06年度比で計24万トン削減する目標を掲げている。
都心部サンテック・シティーで5〜7日に開催された展示イベントでは、洗濯機、液晶テレビなどの省エネ商品や環境問題を学べるタッチパネルのクイズの展示、新技術のデモンストレーションなどを行う。今回のような環境をテーマとした展示イベントを開くのは日本を含め世界で初めて。同様の展示会は今後、インド、マレーシア、タイなどでも実施する。
このほか、教育機関と共同開催する環境セミナーや工場見学などを通じ、青少年の環境教育にも力を入れる。
エコアイデアは、2007年に発表した「地球環境との共存」を加速するための経営戦略。「商品のエコアイデア」「モノづくりのエコアイデア」「ひろげるエコアイデ」の3点に重点的に取り組むもの。それぞれ、▽省エネ製品の普及▽生産事業での二酸化酸素排出量の削減▽世界規模でのエコ活動への参画――を目指している。