シンガポール  2009/07/01(水曜日)
大戸屋、海外5カ国目の店舗設立[商業]

和定食レストラン「大戸屋ごはん処」を中心に外食チェーンを展開する大戸屋(東京・新宿)は6月30日、シンガポールに1号店を開店した。海外での出店はタイ、台湾、インドネシア、香港に次いで5カ国・地域目。アジアのハブ都市であるシンガポールでは開店後の反応や市場動向を探りながら、年内に2店舗、3年で5店舗の開店を目指す。



同社の海外事業担当者はこのほど、NNAの取材に対し「インドネシアの現地企業と共同出資で設立した合弁会社オオトヤ・アジア・パシフィックが運営するフランチャイズ(FC)形式で行う。シンガポール進出は、提携先の強い希望もあり実現した」と経緯を説明した。オオトヤ・アジア・パシフィックは2年前にインドネシアで設立。大戸屋の出資比率は設立当初が30%で、現在は35%に引き上げている。

また、「賃料が高いなど香港と似たような市場で、単価はほかの海外店舗に比べると高く設定せざるを得なかった。だが、すでに2店舗を展開している香港でも利益を出しており、問題はないと思っている。ただすべてのマーケットが同じではないので出店計画を慎重に進めたい」と語った。

1号店は、繁華街オーチャード通りに先ごろオープンした新商業施設オーチャード・セントラルの8階に入居した。店舗面積は141平方メートルで、客席は54席。投資額は1億3,500万円で、当面の売上目標は月額12万Sドルとなっている。大戸屋からは1人が駐在し、味付けから店舗の管理・運営を取り仕切る。

メニューは日本と同じものを取りそろえた。食材は、肉・野菜を除き約8割を日本から輸入し、日本の味をそのまま提供する。定食の価格帯は平均1,050円程度。日本では約820円だが、食材の輸送コストなどの関係で若干高めとなった。シンガポール店の担当者は、ターゲット層について、「まずは日本人を中心に店舗を知ってもらい、その後口コミでシンガポール人にも広がっていって欲しい」と語った。

中国本土も視野に

今後の店舗展開について同担当者は、「年内をめどに2店舗目を開店したい。そのために都心部で物件を探している」とし、「大戸屋の認知度が上がってきたら、郊外の比較的人口が多い地域にも展開していくつもり。中期的には3年で5店舗としたい」と語った。

さらなる海外展開も視野に入れている。現在は、タイ(18店舗)、台湾(10店舗)、香港(2店舗)は100%出資の現地法人、インドネシア(3店舗)、シンガポール(1店舗)は合弁会社がそれぞれ運営しているが、「今後も機会があれば直営、フランチャイズを問わず進出の機会があれば増やしていく」(海外事業担当者)意向で、シンガポールを含む海外での経験を生かし、中長期的には中国本土への進出を目指すという。

大戸屋は1958年に設立。ジャスダック上場の和定食チェーンで、09年6月時点で国内外で249店舗(海外34店舗)を展開する。「大戸屋ごはん処」のほか、低価格業態「OOTOYA's kitchen」、惣菜・テイクアウト専門店「おおとや厨房」、料亭風レストラン「おとや」などのブランドを展開している。

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