フィリピン 2010年1月26日(火曜日)
日系建設システム、比拠点にネット英会話[IT]
建設・土木業向けソフトウエアの開発・販売を手掛ける建設システム(本社・静岡県富士市)は、フィリピン人講師から英語を学ぶオンライン英会話サービス「hanaso」をきょう26日から開始する。事業多角化と国際市場への参入戦略の一環で、ソフトウエア企業としてのノウハウを生かして他社との差別化を図り、月間700〜1,000人の受講者を確保したい考えだ。
英会話サービスの運営は、建設システムが昨年8月に資本金1,500万円で設立した子会社アンフープが担当する。アンフープの重森渉社長は25日、NNAの取材に対し、「公共事業の減少など、建設・土木業界の市場縮小が予測される中で事業多角化が求められている点に加え、自社ソフトの海外販売拠点の設立も視野に入れ、フィリピンでの英会話事業参入を決めた」と背景を説明した。
進出先としてフィリピンを選んだ理由として重森社長は、候補地がフィリピンとインドの2択だったと明かした上で、「日本との時差が1時間しかない点が決め手になった」と説明。フィリピン人の利点としては、◇高学歴者の多くはネイティブに近い発音◇人件費の安さ◇のみ込みが早く、臨機応変の対応が可能――などを挙げている。
■競合は約40社
「hanaso」は、インターネット上で無料通話ができるサービス「Skype(スカイプ)」を通じて行う。重森社長は、現在フィリピンを拠点に英会話授業を展開する企業が約40社あり、その大半が同様にスカイプを活用していると指摘した上で、「建設・土木業向けでトップシェアを持つソフトウエア企業としてのノウハウを生かしたい」と説明。スカイプの導入・使用に関する説明や受講者の会話能力の管理など、特に情報技術(IT)関連分野で他社との差別化を図る方針を示した。
重森社長は、「2〜3カ月内に200人程度の受講者を獲得し、将来的には月間ベースで最低700〜1,000人の受講者を常時確保したい」との意向を示した。初年度の売上高目標は約2,000万円に設定しているという。
■昨年9月に比法人設立
現在、hanasoには、フィリピン大学(UP)の学生ら6人の講師が登録している。今後、受講者数の増加に合わせ、現地の大学、情報誌などを通じた募集活動を展開する予定。募集のほか、講師を対象にした授業方法や日本語などの研修を行うため、同社は昨年9月にフィリピン法人アンフープ・フィリピンを資本金250万ペソでマニラ首都圏マカティ市に設立している。
英会話サービスは月単位で、月額料金は1レッスン(25分)の場合、月9回の「ベーシックプラン」が3,800円、1日1回の「バリュープラン」が5,800円。サービス提供時間は日本時間の午後8時〜午前1時となっている。
建設システムは平成4年の設立。資本金4,000万円で、従業員数は186人。土木施工管理システム「デキスパート」などの開発・販売を手掛ける。今後は、ソフト販売拠点の設置を視野に入れ、日本のほかに台湾や中国本土でも英会話サービスを開始する計画という。