インド  2011年2月2日(水曜日)
グッドデザイン展を初開催:経産省主導、賞の創設へ布石[経済]

経済産業省は3月4〜6日の3日間、日本のグッドデザイン賞受賞作品の展示会「ジャパニーズ・グッド・デザイン・エキシビション」をインドで初開催する。会場はデリーのインド商工会議所連合会(FICCI)で、家電や二輪・四輪車、生活用品から産業機器にいたるまで、日本の最新製品約90点を展示。最終的にはインドでもデザイン賞を創設したい考えだ。

グッドデザイン賞は、1957年に日本の通商産業省(当時)が創設したデザイン評価制度。98年からは財団法人日本産業デザイン振興会(JIDPO)が主催しており、「世界でも類を見ないほどの歴史と実績がある」(同省担当者)。制度は「商品の良質化により国民生活の向上、産業の発展及び輸出貿易の振興」を旗印として工業製品を中心にスタートしたが、現在では建築やまちづくり、広告などのコミュニケーション、サービスやビジネスのデザインなどに領域が拡大し、毎年20カ国・地域から3,000件を超える応募がある。受賞の証として付与される「Gマーク」の認知度は、日本で07年9月に実施された調査で約87%に達している。

■タイで実績

アジアに関しては、経産省が07年から3年間、タイ政府との間でデザイン賞設立支援事業を実施。その結果、両国間でデザイン賞のコラボレーションが確立し、タイ国内でもGマークを付けた商品が販売されるなどの実績が生まれつつある。経産省としては、これらを背景にインドでもウィンウィン(相互利益)の関係を築きたい考えだ。

インドでは政府が07年に国家デザイン政策を打ち出し、インドデザイン賞の創設などを通じて、品質と実用性を両立させた「デザインド・イン・インディア」を国際的なブランドに育てようとしているが、デザインの重要性の認知度などはまだ低く、黎明期と言わざるを得ないのが実情だ。今回の展示会では「インダストリアルデザインを構成の柱とし、政府やデザイン業界の関係者、デザインを専攻にする学生などのコアな層に訴えかけていくことになりそうだ」(同担当者)という。経産省はこのほか、会場でのアンケートや人的交流の促進を図ることで、ニーズの把握に努めていく方針。開催期間中は受賞作品の展示のほか、基調講演やワークショップも開催される。

問い合わせは、グッドデザイン・インド展示会運営事務局広報担当社が受け付けるという。

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