中国 2011年12月23日(金曜日)
貴州茅台酒、直営店110カ所の開業を計画[食品]
高級白酒(バイチュウ)の「茅台(マオタイ)酒」などを製造する貴州茅台酒厰集団(貴州省)が、来年にも新規で直営販売店110カ所を開設する計画を進めているもようだ。茅台酒の小売価格はここ数年で急上昇しており、直営販売店を増やすことで販売代理店に流れている利益を吸収するほか、現在も高騰し続ける小売価格を抑制する狙いもあるとみられる。
計画について貴州茅台酒幹部は「確かにその計画はある」と認めた。ただ現時点で詳細は決まっていないとしている。同社は今年、新たに直営販売店30カ所を設立しているが、現在申請を進めている段階で、開業には至っていない。
貴州茅台酒が直営販売店の増設を計画する背景には、自社の利益を増やしたい考えがあるとみられる。
実際、茅台酒の出荷価格は619元(約7,620円)だが、小売価格は既に2,000元近くまで上昇。少なく見積もっても1,000元程度の利益が販売代理店に流れているのが現状で、直営店を増やせば、貴州茅台酒の利益増につながる。ただ、同社の別の幹部は「直営店の増設は利益増が目的ではない」と断言。あくまでも小売価格のガイドライン設定が目的としている。茅台酒の小売価格はここ数年、上昇の一途をたどっており、直営販売店の増設が価格体系のコントロールに役立つとする見方も多い。
ただ、価格抑制効果を疑問視する意見もある。ある専門家は、茅台酒の売れ行きが好調の下では「小売価格が2,000元を超える茅台酒を、再び1,000元まで引き下げることはない」と指摘。さらに短期間で直営販売店が現有の販売代理店に取って代わることは困難であるため、最終的な市場価格の主導権は販売代理店が維持すると予測する。また直営店との競争が生まれ、長年構築してきた貴州茅台酒と販売代理店との信頼関係にも影響が出ると警鐘を鳴らしている。
貴州茅台酒は現在、中国全土に約1,100カ所の販売店を持つが、このうち99%が販売代理店。同社による直営販売店は1%程度にとどまっている。22日付中国新聞網などが伝えた。<貴州>