コラム台湾
建造100年以上の中国式帆船が約60年ぶりに米国から台湾に帰ってきた。船の名前は「中国自由号」。自由に憧れた若い漁師たちが付けた。 船は1890年に建造、基隆港で船舶として登録された。1955年、遠い海外に夢をはせた漁師6人が米サンフランシスコでの帆船レースに参加するため、この船に乗り、約3カ月かけて太平洋を横断。結局レースには間に合わず、その後船は60年近い年月を米国で過ごすことになった。老朽のために解体を検討されたこともあったが、台湾政府の交渉のもと、なんとか故郷の基隆に落ち着くことになった。 台湾を離れたのは戒厳令が敷かれた時代だったが、帰ってきた故郷の地は民主化されていた。船はまさに自由号の名前にふさわしい運命をたどったのだ。これからは基隆の海を眺めながら台湾の自由を末永く見守ってほしい。(秋) コラム一覧
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