ドイツ  2015/6/1(月)
独の出生率、世界で最も低く=過去5年で8.2[社会]

ドイツで生まれる子供の数が急減している。出生率は過去5年間平均で8.2と、欧州だけでなく世界全体でも日本(8.4)を下回り最下位となった。大手会計事務所BDOとハンブルク世界経済研究所(HWWI)の最新調査を元に、経済紙ハンデルスブラットが5月29日報じた。

欧州連合(EU)でドイツに次いで出生率の低下が目立ったのはポルトガル(9)で、これにイタリア(9.3)が続く。一方、英国やフランスは12.7と高水準だった。世界全体で最も高かったのはナイジェリアで、50に達している。

調査結果は国際競争力インデックスの一部として公開された。HWWIのヘニング・フェーベル所長は「少子化傾向は、事業拠点としてのドイツの魅力と有益性に極めてネガティブな影響をもたらす」と危惧する。さらに、人口全体に対する20〜65歳の比率は、現在の61%から2030年に54%まで低下すると指摘。「海外から若い移民労働者が流入しているにもかかわらず、これらの年齢層の減少傾向が顕著に見られる先進国は他にない」と述べている。

また、BDOのアルノ・プロープスト取締役も「強力な労働市場がなければ、ドイツ経済は長期的には優位性を維持できない」と警鐘を鳴らし、専門性を備えた若い移民の受け入れは労働市場の安定に不可欠で、女性の雇用も加速するべきとの見解を示した。

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